月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善されるって本当?
  1. 月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善される?

月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善されるの?

月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善される?

月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善される?

月経前症候群すなわちPMSに対して、漢方薬を処方して治すという考え方があります。東洋医学では、人間の身体は「気・血・水」という3つの要素が適切に循環することで生命活動が保たれていて、そのバランスが乱れることによって体調を崩すと考えられています。

  • 気・・・血液や水分の流れを潤滑にすることで新陳代謝を促す働きを持つ
  • 血・・・健康維持のために必要な栄養を全身に運び、老廃物を回収する働きを持つ
  • 水・・・身体全体を潤して体温を調節したり関節の動きをスムーズにしたりする働きを持つ

「血(けつ)」は血液、「水(すい)」は水分とほぼ同意ですが、「気(き)」というのは東洋医学独特の考え方によって存在するもので、身体に活力を与える、身体を温める、外部から侵入する悪いものから身体を守る、身体に必要なものが外に流出するのを防ぐ、身体に必要なものを体内で作り出す、といった活動を行うためにその「量」と「流れ」が適切であることが必要だとされています。

東洋医学の見地からするとPMSが起こるのもこのバランスが崩れていることが原因だと考えられており、不足しているものを生薬で補うことで体調が改善します。

PMSに有効な漢方薬

PMSの改善に有効とされている漢方薬はいろいろあります。婦人科でPMSと診断されて処方される漢方薬もあり、低用量ピルと並んでPMSには非常に有効とされています。症状によってどんな漢方薬が有効とされているかを見てみましょう。

<症状1>肩こりや熱っぽさ、腹痛など

→ 桂枝茯苓丸料・・・熱っぽさ、肩こり、生理痛

→ 桃核承気湯・・・便秘、熱っぽさ、肩こり

→ 当帰建中湯・・・冷え性、腹痛

<症状2>頭や身体が重い、吐き気、めまいなど

→ 当帰芍薬散料・・・頭重感、めまい、冷え性、肩こり

→ 五茯散料・・・頭痛、むくみ

→ 苓桂朮甘湯・・・めまい

→ 当帰呉茱萸生姜湯・・・冷え性、腹痛

<症状3>うつ症状、情緒不安定、不眠など

→ 加味逍遙散料・・・イライラ、元気がない

→ 補中益気湯・・・だるい、眠い、下痢、神経過敏

→ 半夏厚朴湯・・・不眠、不安感

→ 抑肝散加陳皮半夏・・・イライラ、眠気、逆上、腹痛

漢方薬はどこで手に入る?

漢方薬はどこで手に入る?

漢方薬は、前述の通りPMSで受診した病院で処方されることもありますが、漢方薬局へ行って症状を話し、処方してもらうこともできます。初めての場合はどれを飲めばいいのかわからないと思いますので、このうちのいずれかがいいでしょう。

また、すでに処方されて自分に合っていたと思うものを後にもう一度手に入れたいという場合はドラッグストアで探せる場合もありますし、またはネット通販で手に入れることもできます。今は漢方薬で使われるのと同じ生薬を配合して飲みやすくしたサプリメントなどもネットで販売されていますので、そういった軽いものから試してみるのもいいでしょう。

ただし、漢方薬はいわゆる西洋医学で処方される薬とは違うとはいっても、身体に大きな影響を及ぼすものであり、副作用が出る場合もあります。実際に飲んでみて体調不良を起こした場合に相談できるかかりつけのお医者さんや薬局がある状態で始めてみることをおすすめします。

PAGE TOP