月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善されるの?
月経前症候群漢方緩和術でPMSは改善される?
月経前症候群すなわちPMSに対して、漢方薬を処方して治すという考え方があります。東洋医学では、人間の身体は「気・血・水」という3つの要素が適切に循環することで生命活動が保たれていて、そのバランスが乱れることによって体調を崩すと考えられています。
- 気・・・血液や水分の流れを潤滑にすることで新陳代謝を促す働きを持つ
- 血・・・健康維持のために必要な栄養を全身に運び、老廃物を回収する働きを持つ
- 水・・・身体全体を潤して体温を調節したり関節の動きをスムーズにしたりする働きを持つ
「血(けつ)」は血液、「水(すい)」は水分とほぼ同意ですが、「気(き)」というのは東洋医学独特の考え方によって存在するもので、身体に活力を与える、身体を温める、外部から侵入する悪いものから身体を守る、身体に必要なものが外に流出するのを防ぐ、身体に必要なものを体内で作り出す、といった活動を行うためにその「量」と「流れ」が適切であることが必要だとされています。
東洋医学の見地からするとPMSが起こるのもこのバランスが崩れていることが原因だと考えられており、不足しているものを生薬で補うことで体調が改善します。